12人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
「我が助手よ!!とうとう完成したぞ!!全世界の悩める者達を助ける画期的な新薬だ!!」
「それはおめでとうございます。で、その薬の効能とは?博士?」
「それは直ぐに判る。助手よ、早速だが記者会見の準備をしたまへ」
記者会見場
「博士、貴方は今までに数々の画期的な新薬を発明してきましたが、今度はどの様な病気に効くのですか?」
「よくぞ聞いてくれた!今度の新薬は凄いぞ!世界中の悩める者達を救う画期的な新薬だ」
「で、その病気とは?新薬とは?」
「まぁそう焦るでない。今から新薬の効能を見せてやるでな。助手よ、こちらへ」
「はい、博士…あっ!?博士!!何をするんですか!?」
「さぁ諸君、今、助手の頭にふりかけた薬こそ世界中の我が同胞を救う画期的な新薬だ!!見るがいい!!」
「あっ!?あぁ!!私の髪が抜け落ちる…」
「ははははっ!!長年の頭脳の酷使による私の悩み、即ちハゲを解決する画期的新薬、これぞ毛抜け薬だ!!
助手の頭を見よ!!もう毛が無くなった。記者諸君も頭を触ってみたまへ。
この薬の効能は凄いぞ~。僅かな量で世界中に伝染して行き、今日中には世界中の老若男女があまねくハゲになるのだ!!
差別の無い素晴らしい世界が来る!!
はははは……ハハハハッ.....ケケケケッ......」
最初のコメントを投稿しよう!