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「ハァハァ…、悠紀、朔夜と青菜こっちにはいなかっ……、って、朔夜!青菜!」
横を見れば目を見開いて立っている瀬跂。
直ぐに俺にズカズカと近寄るとガバッと抱きついた。
「バカ野郎ッ!心配したんだからなッ!!」
「……瀬跂、」
「朔夜さんッ!」
気付いたら信介が近くまで走って来ていた。
俺の横までくると分かったのだが、信介の目には涙が溜まっていた。
「朔夜さん~…!良がっだぁ~…!!」
「……信介、」
「なぁ、朔夜。コイツらお前が出てったって言ったら姉貴の所すっとんで帰ってきて、ずっと探してたんだよ。笑えるよな?」
悠紀が笑って言えば瀬跂が悠紀をジロッと見る。
「なんだよ~、悠紀。お前だって、電話の声がかなり必死で何言ってるか分かんなかったぞ…」
「な…ッ!そんな事ねぇよ!」
「ふ、2人とも落ち着いて下さいよ~!!」
ぎゃいぎゃい騒ぐ皆を見て少し笑ってしまう。
「皆…、ホント、バカだね…」
胸が何だかあたたかくて、
騒ぐ皆を見てたら可笑しくて、
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