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「朔夜、」
みんなに続いて居間へと歩いていると悠紀に呼ばれた。
「何?」
「コイツ重いだろ、運ぶの代わるぞ」
ん~、と唸りながら眠っている彼女をチラッと見てから腕を出す悠紀。
俺は彼女を少し見てから悠紀の方を向いた。
「大丈夫、居間まで俺が運ぶよ」
「いや、俺が運ぶから朔夜は先に…
「悠紀、」
じっと悠紀を見てフッと笑った。
「…彼女を他の男に触らせたくないの?」
「な…ッ!?朔夜!そんな訳ないだろ!」
口をパクパクさせて俺を見る悠紀にまたクスクスと笑ってしまう。
図星、だね
「…ったく、行くぞ!」
悠紀はそっぽを向いてまた歩き出す。
悠紀はやっぱり彼女の事を大切に思っている。
機嫌が悪くなった悠紀の隣を俺はまた少し笑いながら歩いた。
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