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俺は笑う朔夜を睨むが全然効いていないみたいで、朔夜は箸を置くと俺の方を向いた。
「悠紀、凄く不機嫌だね。彼女が行ってから一週間しか経ってないよ。やっぱり寂しいの?」
「俺は不機嫌じゃないし、寂しくなんてない」
むすっとした顔で朔夜を見た。
「そう…。悠紀、寂しくないんだ」
朔夜は立ち上がると食べ終わった皿を重ねて持つ。
「俺は寂しいし、彼女に会いたいよ」
「……!」
「今日、夜にでも会いに行こうかな」
俺を見下ろしながら軽く笑う朔夜。
あの朔夜の一件以来、朔夜は青菜の事を思っているみたいで…
俺の婚約者なのだが、
隙があれば奪う宣言をされた。
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