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上から声がして顔を上げて見ると少し年上の男の子がいた。
「迷子になったんだね。大丈夫。僕も一緒に探すから」
男の子はにこっと微笑んだ。
「名前は?」
涙が溢れ出しそうだった目を袖でぐしぐしとこすり男の子の方を再び見直した。
「くさの あおな…」
「くさの… 。ああ、草野のおじさんか」
どうやら男の子は探している人物が分かったらしく軽く相槌をうった。
「青菜、おじいちゃんを探しに行こう」
目の前に差し出された手。
その手は私の手より一回り大きくて凄く暖かかった。
「僕の名前は、真田 悠紀(さなだ ゆき)」
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