壱~その男、永巳新八~

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試合は、すぐに決着はつかなかった。 新八もこの大会で臆病を克服しようとしていたため、強気で秋都に向かっていった。 いける。 そう確信した瞬間だった。 目があった。 その目は… ヒトヲコロセルサッキ。 生まれて初めて背筋に寒気が走った。 手が、体が動かない。 それが秋都にとってチャンスだった。 新八が気がついた時には… 面を取られていた。 『君は強い。だから今度また試合する時は…僕を殺す気できてくださいね』 試合が終わった後、秋都が呆然としている新八に少しの殺気と柔らかい笑みを残し、去っていった。 ――――― ――― ―― …
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