壱~その男、永巳新八~

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新八… 新八… 周りは真っ暗だ。 しかし、己の名を呼んでいる人物がいるのは確かだ。 鮮明に聞こえる声を頼りに暗闇を歩く。 しばらくすると、一点の光が見えた。 いきなりの光に目を凝らした。 新八。 あぁ、あの人が俺を呼んでいるんだ。 それにしても、その人物の姿ははっきりしない。 はっきりしないのにやけにその人物が着ている服の色が鮮やかに新八の目に飛び込んだ。 なんだろう、あの色は… あの青に近い色は…
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