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時は春の季節――。
桜の花びらが舞っている。
此処は15~18までの少年少女達が通う魔法学校。
通称『呪術使育成学校』。
只今、2,3年生が入学式の準備をしている。
「めんどくせぇな……。」
濁った赤い瞳で黒髪を少し立てた身長185cmぐらいで制服を着崩した黒ネクタイの少年はボソッ呟いた。
Yシャツがズボンからこれでもかと言うくらいはみ出ている。
この学院は学年ごとにネクタイの色が決まっていて、1,2,3年ごとに、赤,緑,黒となっている。
つまり、この濁った赤い瞳の少年は3年生ということだ。
「仕方無いですよバイル先輩。もしかすると可愛い娘が入ってくるかもしれませんよ?」
深い緑色の瞳をした茶髪のさらさらのストレートを腰辺りまで伸ばした"可愛い"という顔をした緑ネクタイの少女はニコッと笑って言った。
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