ドタバタで無茶苦茶な先輩達

2/21
前へ
/551ページ
次へ
時は春の季節――。 桜の花びらが舞っている。 此処は15~18までの少年少女達が通う魔法学校。 通称『呪術使育成学校』。 只今、2,3年生が入学式の準備をしている。 「めんどくせぇな……。」 濁った赤い瞳で黒髪を少し立てた身長185cmぐらいで制服を着崩した黒ネクタイの少年はボソッ呟いた。 Yシャツがズボンからこれでもかと言うくらいはみ出ている。 この学院は学年ごとにネクタイの色が決まっていて、1,2,3年ごとに、赤,緑,黒となっている。 つまり、この濁った赤い瞳の少年は3年生ということだ。 「仕方無いですよバイル先輩。もしかすると可愛い娘が入ってくるかもしれませんよ?」 深い緑色の瞳をした茶髪のさらさらのストレートを腰辺りまで伸ばした"可愛い"という顔をした緑ネクタイの少女はニコッと笑って言った。
/551ページ

最初のコメントを投稿しよう!

933人が本棚に入れています
本棚に追加