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「おい、ドチビ。そこからどけ。正直邪魔だ。」
少女はレンに乗ったままだったので、レンは血管を浮き出して言い放つ。ご立腹の様子。
「チビとは何だっ!!チビとは!!」
「チビじゃねぇ、ドチビだ。」
レンはすかさず言った。
「これでも一応、137cmあるんだぞ!?」
涙目で猛反論する少女。
「それをチビって言うんだ。」
レンがそう言うと、カイが確かにと少女が気付かない様に少し頷いた。
レンは半ば強引に少女を自分の上からどかして立ち上がり、自分の制服をパンパンと叩き埃を払った。
「………ライズ」
少女がボソッと呟くと、レンの腹辺りで小規模の爆発が起こった。
「ぬぁ!?呪術!?まずいだろ…!?」
レンは間一髪、紙一重で爆発の回避に成功した。
しかし、少女は呟き続ける。理性が飛んでいる。
「ライズ、ライズ、ライズ、ライズ、ライ……」
小規模な爆発は集まり、徐々に大きくなっている。
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