オネエサントイッショ

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レイカは手早く服を直し、カーディガンをはおった。 「それだけ元気なら大丈夫ね。」 雰囲気で、今日もこのまま帰られると悟ったのだろう、少年はちょっと残念そうだ。 レイカはマスカットを一粒口に含む。 そのまま少年にかがみこむ。 再び起き上がると、口からマスカットの皮を取り出し、お皿においた。 「ビタミンCの補給、完了。」 少年は、口にマスカットの甘味。 気付けばすでにレイカは部屋から出ていくところだった。 「せ、センセイ!」 「お大事に。」 カツカツカツ バタン! 車に乗り込んだ瞬間、レイカは全身の力を抜く。 そしてヘナヘナと座席にもたれた。 「今日もなんとか助かったあ~。」 しかし、分かっていた。 無意識に、股をぎゅっと閉じた時、ジュン、と下着が滲む。 レイカはため息。 自覚していた。 レイカはあの時、確かに女性として感じていたと。 いっそ、「そういう事」の先生になりたい・・・。 レイカはエンジンをかける。 踏み込んだアクセルは、ほてった身体をおさめるには物足りないものだった。
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