プロローグ

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セーナ・ソルガは、雪深い山を進んでいた。周りには、深い緑の葉を茂らせた木が続いている。空からは、雪が降ってきていた。 こことは違う世界「ナリア」。その世界にある4つの大陸の1つ、「クニマ大陸」にセーナはいた。 セーナ・ソルガは今旅をしている。髪と目は茶色、髪は肩まである。優しげな顔立ちで、いつもにこやかだが、本心はあまり見せない。また、元はある王国の騎士で、どんな武器もすぐに使いこなすことができ、王女の近衛騎士だったが、とある理由から、王女と友人の騎士と死んだことになった。それから、王女の家で3人で暮らしていたが、その間に、騎士の時にはできなかった、世界を旅するという夢を持ち、旅立ったのだった。 それから数か月が経ち、クニマ大陸にいるのだった。 セーナは、ニックル山に入ってから、体調があまり良くなかった。山に入ってからは雪が降り続き、気温は下がる一方で、睡眠がうまく取れず、正直マイっていた。 (あー、くそっ。また雪か。) 止んでいた雪がまた降り始め、積もっていくのを見て、悪態をつく。また何処か休める場所を探さなければならない。早く自分は山を進みたいというのに。
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