セーナの異変とネスラの不思議

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(さてと、とりあえず朝食でも作るか。) セーナはそう思い台所に向かう。その途中、異変が起きた。噛まれた傷が熱を持ち始め、痛みだしたのだ。気味悪い程痛みを感じなかったのに。セーナは顔をしかめ傷口を押さえる。次の瞬間、腹部に衝撃が走った。それはまるで思いきり蹴られたような痛みだった。突然のことに思わず片膝をつく。衝撃はそれだけではなく、二度三度と続いた。 「げほっ、ごほっ。」 衝撃が終わった時、セーナはたまらず溜息を吐いた。腕の痛みは治まっているが、腹部にはまだ鈍い痛みが続いている。
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