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門をくぐり、事前に言われていた場所を目指す。
なにせ、ここの理事長は僕の叔父。かなり久しぶりの再開。
それにしても、ここ、どこの城だよ…。
僕の家も相当だけど…。
ま、学校だし…?
よくわかんないや。日本の学校の規模なんて。
「藺様、そろそろですよ。」
「あ、うん。葵、簗(ヤナ)さんいるって?」
「えぇ、いらっしゃると。」
「そっか。」
葵は僕の秘書だ。日本へ帰国した際に就いた。
ちなみにこの学園の生徒らしい。
まだ、深くは知らない。
だって、話す機会がなかったし。
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