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「待って!」
僕も必死においかける。
すると沙羅は中庭で止まった。
「沙羅…?」
「…いらないよ」
「なんでそんなこというの…?」
「……」
「言えないならいいよ。僕も沙羅が嫌がることはしたくないもん」
すると沙羅は泣き出して座り込んでしまった。
僕もしゃがもうとすると、沙羅がすがりつくように抱きついてきた。
「沙羅…?」
「藺以外の友達なんて、いらない…ッ」
泣きながら、訴えてくる沙羅。
「藺は、僕から離れていくの…?いやだ、そんなの…ッ!!」
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