世界の終わり

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「おい川島、寝るんじゃない」 と教師に声を掛けられ、ムクリと顔を上げる一人の少年 髪は黒いショートカット、眼鏡を掛けるその顔は気ダルそうに黒板に目を向ける (はあ~つまんね…) 頬杖をつき、外を見る…日本は平和だ、平和過ぎて退屈だ 自分が物心ついたのは何処かの紛争地域だった、そこでたまたま手に入れた銃で殺し、盗み、生きてきた… 始めは…いや此処に来るまでは平和を求めていた事もあっただろう…しかし彼は紛争地域で一人の日本人にあった… 「危ない物持ってるな坊主…」 男は白髪のロングヘアーでハット帽を被っている、男はてを上に上げ、笑っている 「食べ物お金渡せ」 生きる為に必要な単語を繋げただけの拙い喋り方で喋る タアン―… 渇いた発射音を響かせたのは白髪の男だった、即座に腰のホルスターから銃を抜き、手に持つ銃のみを撃ち抜いた 「………………………」 「坊主…お前中々面白い…どうだ?一緒に来ないか?」 付いていった男に銃の扱い方から戦い方まで幅広く教わり、仕事で人を殺す…その繰り返しで俺は壊れた…いや、生まれた時に壊れたのだろう… 男の計らいで日本の学園に入った彼はこうして退屈な日々を送る… 「戦争でも起これば良いのに…」 「ぎゃあああああああああああ!!」
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