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家に 帰らず
隣町の川に
ユメノは、深いため息をつきながら
膝を抱えながら
座っていた。
深いため息は止まらずに
川の流れを見つめていた、
川を見るのではなく
流れを見る。
そしてユメノは涙を流していた、
夕方
炎のような色の
夕日
川も炎に
ユメノがさっき
川の近くのデパートで買った六キロのダンベル二個と
百円均一で買った
玩具の手錠四個を
二個づつ左右の
足に付け
ダンベル二個を左右の手錠に付け
川に歩み進めた
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