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ここは町から離れた小さな村「クリル」、庭先では二人の男の子と女の子が元気に走り回っていた
「返してよークレアちゃーん」
男の子は半泣きになりながら女の子を追い掛けていた
「いーやーだ!」
「ひどいよー・・・ひっぐ」
男の子はもう泣く寸前だった
「もぅ!泣かないでよ!はい返してあげる」
「本当!?」
急に男の子の顔が明るくなる
「やっぱり、やーめた」
女の子は男の子の顔を見たら急に意地悪をしたくなり、手に持っていたお菓子を口に放り込んでしまった
「あっう、うわぁぁぁぁぁぁぁん!」
ついに男の子は泣き出してしまった
「もぅ、うるさいわねムースなんか知らない!」
元凶の女の子は罪悪感を感じそそくさと帰ってしまった
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