幼き自分に別れを告げて

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「・・・うん、おやすみなさい」 ムースは悲しい気持ちになりながらも、この先どうすればいいか考えていた 「そうだ、昨日イレーネから貰った荷物って何だろう?」 ムースはイレーネから貰った荷物をベッドの上に置き、皮のベルトを外していき袋を開けた 「これって・・・エルフの大剣」 袋に包まっていたものは、全長1メートル50センチ程の剣だった、柄は黒く丸い鉄で出来ており握りやすくなっている 「手紙だ」 『親愛なるムースへ、この手紙を読むときは私はすでに村から消えているだろう、これは私からの贈り物だ大事に使ってくれ、それとお金になりそうなものを入れておいたそれを使って旅に出てくれ、いつかまた会えることを信じてる  イレーネより』 袋の中には剣以外に赤い宝石で出来たペンダントが1つ入っていた 「ありがとうイレーネ、でもこれは売らないよ大切な御守りだから・・・」 少し嬉しい気分になり、剣を鞘に納めベッドに転がった 「明日になればきっと何とかなるさ」 そう思い、ぐっすり寝込んだムースだった
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