339人が本棚に入れています
本棚に追加
/293ページ
金色の太陽が窓から、ムースを照らす
「んーもう朝か・・・」
ムースはまだけだるい体を動かしベッドから起き上がる
「そういえば昨日は成人の日だったんだっけ・・・」
ムースは昨日からずっと衣装のままで寝てた
「おじいちゃん、おはよう」
「ムース、お前に言わなくちゃならないことがある昨日の話だがお前の父さんも同じだったよ、成人の日の翌日に旅に出ると言ってな言い始めたら聞かない質だったから私の反対も無視して村を飛び出しちまった、だが何年かして嫁さんを連れて帰ってきやがった」
「・・・」
「嫁さんの腹には既にムースがいた、どうしてもこの村で産みたいっていうから戻ってきたそうだ、最初はアイツのことが憎かった今更帰ってきて子供を産んだらすぐ旅に出て・・・だがな心の隅では嬉しかったんだ自分の息子が嫁さん連れてきて孫を産んでくれて」
最初のコメントを投稿しよう!