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「うん! 久し振りだね。覚えていてくれたんだ」
忘れる訳がない。
純粋な想いで見つめていた相手。
中学時代のあの気持ちが鮮やかに蘇る。
胸が高鳴るのを感じながら
「私の数少ない中学時代の知り合いだから」
と笑う。
「横山君は何でここに…?」
ドキドキしているのを悟られないように話す。
「会社のお使いでこの近くに用があったんだ」
「会社…? そっかぁ…社会人なんだよね。何かおかしい…」
そこまで言ってハッとする。
「ご…ごめんなさい。久し振りに会ったのに失礼な事を言っちゃったね…」
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