乙女…

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裟犁菜(さりな) 「はぁ…あの人今何処に居るんだろう?」 裕璃夏(ゆりか) 「何ー?またあの人のこと考えてるの?」 裟犁菜 「しょうがないでしょ!」 裕璃夏 「初恋の相手だっけ?何時の話なんだか。」 裟犁菜 「6歳かな。」 裕璃夏 「いい加減忘れたら?もう高校生でしょ?」 裟犁菜 「いいの。」 裕璃夏 「はぁ…初恋の相手を未だ想い続けるなんて漫画じゃあるまいし。」 裟犁菜 「良いじゃない!」 裕璃夏 「あぁはいはい。んで名前何て言うの?」 裟犁菜 「へ?」 裕璃夏 「探してあげようっていってんの!」 裟犁菜 「あぁ。えっと山中颯人だよ。」 裕璃夏 「ふーん…ってえぇ!?」 裟犁菜 「え?知ってるの?」 裕璃夏 「知ってるもなにも幼馴染みだよ。そっかぁ。彼奴が小さい頃話してた女の子って裟犁菜だったんだ。」 裟犁菜 「えぇぇぇ!?」 裕璃夏 「良かったね。見つかったよ。じゃあ早速会いに行くか。」 裟犁菜 「え?で、でも準備というものが…」 裕璃夏 「んなの待ってたら日が暮れちゃうよ。善は急げ。ほら行くよ。」 裟犁菜 「えぇ?ちょ、ちょっと待ってよ!裕璃夏ちゃん。」 終...
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