私の中のページ

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学校に着いた。 さっき飲んだお茶の中に黒いGがいたのは気にしない。 「おはよーさん。翔」 友人の[龍虎]だ。 名前と見せかけて名字らしい。 そんな彼をみんなは[龍]と呼ぶ。 「おはよーさん。そのあだ名やめれ」 俺は基本的に人の名前を呼んだりしない。 そして俺は[翔]というあだ名を嫌う。 「なぁ、知ってるか?」 龍が意味深な事を言う。 何の話だろうか。 「今日転校生が来るらしいぜ」 ……。 そんなの俺も知ってるよ。 そう心の中で突っ込んだ。 転校生は何を隠そう、俺の双子の妹なんだ。 「しかも二人らしいぜ。楽しみだな~」 え? 二人? 「二人来るのか?」 二人とは聞いていない。聞き間違えであろう。 俺はそう思っていた。 「ああ。嘘じゃないぜ、女の子が二人」 マジかよ。 聞いてねぇよ。 どんな子だよ。
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