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「お前は目立ちすぎるんだよ。30年ぶりの外部生で成績トップ…それ以上にその顔」
「顔…?」
「そこら辺の女よりよっぽど綺麗だぞお前。男に興味ない奴でもお前なら良いって言う奴多分結構いるぞ。」
「いないですよ。それに、目立ちすぎるって理由で何かされるって事はないと思うんですけど…」
おれの言葉に先輩はため息をつく
「お前は何も分かってない。お前みたいな小さくって抵抗力のなさそうなキレイな奴は一番狙われやすいんだよ」
「小さ…そんなに小さくないですよ!!あなたが大きすぎるんです!!」
それにまだまだ成長する余地はあります…
「お前、中等部に弟がいるだろう。あの程度ならと思ってマークしてなかったけど、写真見たらホントに兄弟かってほど似てなくて…」
おれは思いっきり手を振りほどく。
ずっと掴まれていたせいで少し腕に感覚がない。
「悪いですが、おれなら大丈夫です。気にしないで下さい…では」
おれは校門を出て家に向かって歩き出した。
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「おい!待て!!宮内!!!」
「あーあ、怒らせちゃってどうすんだよ。あれ、完璧目つけてる奴いるぞ…」
後ろから現れた声の主は、彼の肩に手を置き、ため息をつく。
「いるならもっと早く出てこいよ」
「怒るなよ。それよりあいつ、何がなんでも入れるぞ。あれは俺の…」
女だ
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