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蒼北学園
中等部、高等部からなる、いわゆる中高一貫校。
地元でも随一の進学校だ。
中等部から高等部へは成績がよほど悪くなければそのまま上がれるが、高等部からの外部受験で入るにはとてもリスクが高い学校で、100人受験者がいたとしても受かるのは2~3人という話し…
成績順でクラスが決められるため蒼北の生徒であっても受験者と同じテストを受ける。
その中でも一番の成績を残したものは代表として入学式で挨拶をする事になっている。
首席で合格したおれは蒼北学園にとって30年ぶりとなる外部生の代表に選ばれ両親にとって自慢の息子となった。
両親の期待に答えるため勉強を死ぬほどした訳じゃない。
昔から勉強をしなくても学年トップでいられたし、全国規模のテストでも1位を取っていた。
今回の受験だって特別勉強をしたわけじゃない。
努力などしなくても勉強は出来ていた。
いや、なんでも人並みに出来たおれは勉強以外でも努力なんてした事がなかった。
陸上に出会うまでは努力なんて知らなかった。
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