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「葬式を出さなきゃいけないね。お祐さん、泣くんじゃないよ。前を向かなきゃ魂が迷っちまう。」
そう言ったお栄さんの顔も涙で濡れていたが、私を励ますように肩を叩いてくれた。
「宗次郎、その娘の面倒を見てるんだよ。あたしゃ旦那の所に行ってくるから。」
お栄さんは部屋を出ながら宗次郎様に言うと更に振り向いて
「それ以上泣かすんじゃないよ!!」
と一言だけ行って部屋を出た。
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