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同刻 阿蛇川病院 ブラインドが下ろされた個室。 規則正しく鳴る生命維持装置の電子音以外は何も聞こえない。 ベッドには酸素マスクをつけた少女が一人。 まだ18歳くらいの少女の腕には様々なチューブが繋がれている。 銀色の長髪は美しく、彼女の寝顔を優雅に飾り立てていた。 影山はその少女の片手を握り、遠いところを見つめていた。 「ハァ~、どうすんだ?」 影山の背後にいる赤髪は大きな欠伸をしながら影山に言った。 「約束はちゃんと守って頂けますか?」 赤髪には視線を送らず、少女を見つめながら影山は言った。 「アンタがいない間に医療は大きく進歩した。 昔じゃ治せなかった多くの病気も今じゃ結構治せる。 もし、アンタが協力してくれるなら合衆国政府が責任を持って彼女の病気を治してみせる、とさ」
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