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「ずっと、…………心配してたんだから。
神谷、一人暮らしだからこういう時誰にも助けてもらえないから本当に心配だった。
メールも、電話も通じないし、誰も神谷の家の場所知らないし。
ずっと不安で、授業も全部上の空。
私がどんな思いで神谷のこと考えてたか、わかる!?」
目を真っ赤に充血させ、神谷をマジマジと睨み付ける空。
「それなのに、神谷は私の気持ちを知らないで………。
神谷はずっとそう。
私の気持ち全然、わかってくれない。
私、神谷のことが…………」
ピー、ピー、ピー。
再び信号の点滅音。
空は最後の言葉を飲み込み、横断歩道を突っ走った。
神谷は空の後を追おうと一歩を踏み出すが、信号が完全に赤に変わり、目の前を大型トラックが過ぎ去って行く。
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