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無線の交信が終わると船は足を早めた。
船が風を切る音を出す頃、太陽はようやく顔を出し始める。
太陽は水面を輝かせ、海とは不釣り合いな軍艦を海面に映し出す。
しばらく航行すると、竹島を捕捉出来る距離まで近付けた。
竹島周辺には既に韓国の軍艦が展開しておりかなり殺気立っていた。
《現本へ報告。
韓国軍艦隊を補足。
駆逐艦3、イージス艦2、護岸滑走路にFイーグルが4機》
韓国軍は竹島を要塞とまではいかないものの、武装していた。
日本の弱腰外交に付け込み、独自で竹島を開発していたのだ。
岸壁はコンクリートで補強され、小さな滑走路まで造り、周囲には広角砲や、ミサイルシステムまで配置していた。
《現本から、第18艦隊へ。
偵察衛星により状況を確認した。
現状維持で待機せよ》
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