プロローグ

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「うん♪」 「てか、空その銀色のヤツ何?」 宏が言った。 空の左手には先端に銀色の球体、それに突き刺さるようにリコーダーくらいの長さの棒がついていて、逆の端の方には長方体の土台がついているがあった。 (バカ! それは…………) 神谷だけはその銀色の正体を知っていた。 多分、神宮寺部長も知っていたはず…………。 「空! オレに触れるな!」 必死で神谷は七瀬を止める。 「えっ?」 だが時既に遅し、七瀬が振り返った瞬間、オレの腕に銀色の球体が神谷の腕に当たった。 神谷達3人が輪になった瞬間、静電気が神谷の身体を駆け抜けた。 『イッテ!』 3人は叫んだ。 「はぁ、ビックリした」 目を丸く見開く宏。 ここ物理部ではこんなこと日常茶飯事。 いつもマイペースな神宮寺 飛鳥は成績そこそこショートの黒髪が特長の校内一のいたずら者。 神谷の幼馴染みの室伏宏は成績ダメ、校内一ウザイ(神谷的評価)、だが底抜けに明るい性格を持っている。 もう一人の幼馴染み七瀬空。 成績ダメの無限大、天然記念物と表現したらいいと思うくらいの天然、ロングの黒髪が特長で、身長は165くらい。 そして、物。 何事に対しても客観的に物事を見る。 聡明だが成績は並、それなりの容姿を持っていて身長は178くらい。
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