初音到来

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ハ「(…!?)」 ?「あ…は、はじめまして!初音ミクと言います!よ、よろしくお願いします!」 ミ「(い、言えた~!)」 葉月は驚いて口が開いたまま。 それもそのはず、目の前に立っているのはあの初音ミクだった。 ハ「(う、嘘だろ!?なんで初音ミク本人がここに来るんだ…!?)」 頭の中ではずっとそんなことを考え続けている。その末出した答えが… 。 ハ「……疲れてるな……」 その一言で頭の中は解決し、戸を閉めようとした。 ミ「!? ちょ、ちょっと待って下さい!なんで閉めるんですか!?」 ミクは閉めようとする戸を力いっぱい引き止める。 ハ「え!? なんでって どう考えても可笑しいだろ!?現実に初音ミクがいるなんて!」 葉月は力いっぱい引き止めている戸を閉めようと力を入れる。 ミ「なんでって…あなた…私を買って…くれたじゃない…ですか…!」 再び閉めようとする戸を 顔が赤くなるぐらい力を入れ、引き止める。 ハ「確かに買ったが、俺が買ったのはソフトだぞ。ミク本人じゃない!」 ミ「………………」 バタンッ!! 急に力を抜かれ、勢いよく戸が閉まる。 ハ「うわっ! 急に力抜くなよ!」 戸を開けるとミクは座りこんでいた。 ミ「うぅ……ひっく…ひっ……ひっく……」 ミクは泣いていた。 葉月はその事態がのみこめないでいた。 ハ「えぇ!? なんで泣いてるんだよ!?」 ミ「ひっく…ひっく…ひっく、ひっ……」 瞳に涙を潤ませ、上目遣いで葉月を見て、おもむろに口を開いた。 ミ「あなたは…は……マスターは、私のことが嫌いなんですね…?だから…だから…」 葉月は一瞬戸惑った。 ハ「(現実にはいないはずだ。だが俺の前にいるのは紛れも無くあの初音ミクだ…)」 ミクの肩を持ち、葉月もおもむろに口を開いた。 ハ「ご、ごめん!別にミクのことが嫌いなんじゃないんだ。ただ急にミクが来るから状況読めなくて…」 ミ「じゃ…じゃあ、私のこと嫌いじゃないんですね…?」 ハ「あ、あぁ…!」 それを聞いて、ミクは笑顔になった。 ミ「よ、よかったです…嫌われたかと思っちゃいました…♪」 葉月はその笑顔に少しドキッとした。 ハ「(か、可愛い…!生で見るとこんなに違うのか…?)」
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