第二章

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俺は貰ったおにぎりを一つ口に放り込み家を出ていった。 厳治は息子を送った後、自分の部屋に戻り服を着替えた 上から下まで黒を基調としたスーツに帽子を被りグラサンをかける 「行くのか親父?」 玄関で靴を履く厳治をワサビ団子から復帰した光輝が呼び止める 「まあな・・・これも仕事だよ」 苦笑いをする厳治 「光輝・・・お前は変態だがいい兄貴だ・・・宗田が危なくなったらお前がしっかり守るんだぞ」 「変態は余計だがとても父親らしい言葉ありがとう」 皮肉られた光輝は口あたりがピクピクしていたが手をふって送った 視点は客観的から宗田へ 「やっふぁりほぉうふぁんのほにひぃりはうふぁいはぁ」 「何言ってるがわかんないよ」 おにぎりをほうばりながら喋る俺を夏が呆れながらつっこむ。 「ムグムグ・・・ゴクゴク・・・ぷはっ!・・・わりいわりい」 あやまる俺、夏は「まあいいか」というといつものように少し俺の前を歩きながら最近の話題を俺にふってくる
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