胸に刺さる棘

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  隆也に別れを告げられてからも、俺は変わらない日常を繰り返していた。   「……榛名?…お前なら管理しっかりしてるから、余計な事かもしれないけど、髪きちんと拭いとけよ」   部活での汗をシャワーで流し、ロッカーに手をついて、ボーッとしていると秋丸に声をかけられ、フッと顔を上げて返す。     「………ッ……あぁ。」     「?榛名、なんかお前……」     視線を合わせた途端、秋丸の表情が怪訝そうに変わる。     「……何…?」
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