412人が本棚に入れています
本棚に追加
*新撰組屯所にて*
ドタバタと荒々しい音を立てる、二人分の足音が聞こえてきた。
「っ。おい、総司ィ!!おま、また俺のアレ読みやがっただろ!!!」
屯所内に、張りのある声が響き渡る。
「あははっ、大丈夫ですよ。土方さんのあれはもう傑作です!最高ですっ!」
「違う意味でだろうがぁ!」
またやっているのか。
女中の者や隊士達はそんな様子を、当たり前のため慣れているのか、せっせと自分の仕事をしていた。
「そんなに怒らないでください。眉間が皺によってて、ほんとに鬼みた」「それはてめえのせいだぁっ!!」
沖田の発言に、土方は口を挟んだ。
こんな習慣は、当たり前かのように毎日ある。一番凄いのは二人のネタは、未だに尽きていないという事だ。
最初のコメントを投稿しよう!