始まり

3/8
前へ
/52ページ
次へ
上手く土方から逃げ切ったのか、沖田は屯所の一番端にいた。 もう、土方の気配は感じられないために、安心して腰を下ろしていた。 「ふぅ。」 (やっぱり面白いな、土方さんって。) あんなに大きなリアクションをしてくれるのは、土方だけだった。いや、彼にしか出来ないのかもしれない。 なんだかんだ言って、土方や沖田の言っていたアレは、沖田が持っていた。 (私の勝ち、ですね。) 沖田は勝ち誇ったと、自信満々の笑みを浮かべた。
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

412人が本棚に入れています
本棚に追加