小さな白猫

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          もう諦めかけていたそんな時。   30分ほど離れてはいますが "急いで連れて来て下さい" と言ってくれた 獣医さんがいました。 私たちはすぐに出発し 腕の中でタオルに包み チーがよくなる事を 必死で祈りました。 病院につくと 獣医さんはすぐに見て くれたのですが、 やはり小さすぎて 治療のしようがない との事でした。 獣医さんの話しでは "母乳を一口も飲んでいない 事から発症した 感染病ではないか" と言われました。 効くかもしれない 一本の注射をしてもらい、 私たちは帰りました。 助けてあげれない悔しさから 私は車の中で 涙が枯れるんじゃないか というくらい泣きました。   そして同時に 初めて連れて行った 獣医さんの事を恨みました。 何回にも渡って 検査をしてくれたのに "異常はない" とその度言っていたからです。 獣医さんだって 異常を見付けれない事は あると思います。 それでも、そう思うしか できなかったんです。 家につき、私は これで寝たらもう チーに会えないかもしれないと 思いながら、私の部屋で 父がつきっきりで チーを見守る姿を見ながら 眠りにつきました。 _
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