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サラ『ん、ここは…どこ?』
老人『目が覚めましたか。ここはジークのアジトじゃよ。 わしはトマ。ジークの育ての親じゃ。』
サラ『育ての親?本当の家族じゃないの?』
トマ『あれは今から20年前、海辺に赤子が流れついておった。その赤子を見てみると手紙が入っておった。[このままじゃいずれ、私達も帝国軍に殺されてしまう。お前だけでも逃げるんだ。強く生きろよ我が子、ジーク]とな。』
サラ『それでおじいさんが育てたんですか。ジークさんにそんな過去があったなんて。』
トマ『ジークはあなたが自分のように感じたのかもしれんな。』
ガチャ
ジーク『よう、サラ。起きたんか。なんか思いだせたか?』
サラ『ううん……なにも。』
ジーク『そうか、ま、ぃいんじゃねぇの。その内思いだすさ。 そんなことより、じぃちゃんメシできたぜ。』
トマ『そうか、よしサラさん、ご飯としますかな。』
どんどん!
帝国兵『おい!この家にこのあいだの侵入者がいるとの情報があった!! 開けろ!!』
ジーク『もう嗅ぎ付けやがったか!』
トマ『はやく逃げるんじゃ! 地下通路がある!! 』
サラ『でも……おじいさんが。』
トマ『わしは大丈夫じゃ。ここはただの民家にしか見えん!!早くするんじゃ!!』
ジーク『サラ!早く!!じぃちゃんなら大丈夫だ!!』
ジークとサラは地下通路からヂルチ洞窟へと逃げるのであった。
トマ『ジーク、元気で……やるんじゃぞ……。』
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