幼少期

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虫を殺す事に躊躇いは無かった。 逆に、殺すと虫の体から魂が抜けるのが楽しかった。 そして、抜けた霊魂は、まだ自分が死んだと気付かずに、また動き始める。 蟻に至っては、もう触れる事は罷り兼ねない餌を、必死に運ぼうと懸命にかじっている。 おもしろかった。
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