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ドクドクドク…
もの凄い勢いで血が吹き出している…
親父
『かは…く…そっ…』
親父は突き刺さったままモノブロスに振り回されていた
武器を持っていない親父はなすすべがなかった
ザック
『親父さんっ!!!!くそっーー』
ザックはまた走り出した
そしてまたモノブロスの足に攻撃した
『親父さんを離せ!!!!この野郎!!!!』
乱舞で何回も斬るが
モノブロスは軽くザックを蹴り飛ばした
『ぐわぁっ!!クソーーーー!!』
ザックはすぐに起き上がって攻撃し続けた
『なんでだ…なんで効かない…倒れろぉ…!!!』
ザックは半分泣きながら攻撃していた
キル
『うぁぁぁぁぁぁ!!!いやだぁ!!!!!
…ザック…とぅちゃんが…!!!!!』
キルは泣きながら叫んでいる
親父
『ザッ…クゥ……がはぁ…
キルを…キルをつ…連れて逃げてくれ…
俺のことはい…ぃから……』
下にいるザックの顔が親父の血で真っ赤にそまる
『た、頼む…キ、キルを…』
『親父さん!!!!』
ザックは感じた…
親父さんはもう助からないくらいの血を流している…
キル
『とぅちゃん…!!!!!!とぅちゃんを助けて……と…ぅ…ちゃ…ん…』
キルはもぅ泣きじゃくって声もかすれていた
その時、キルに気づいたモノブロスが親父を角から振り払い、地面に投げ捨てた
『グハァ…!!
キル…キルゥ…にげ…逃げろぉぉ…』
親父が小声で言う
キルは父親が血まみれなのと
モンスターの恐怖で動けなくなっていた…
『キルゥ…走れぇ…』
親父の声がむなしく響く
そんな事をおかまいなく
キルに向かって、モノブロスが突進の構えをとりはじめた…
ザックはモノブロスに攻撃するのを諦め
キルの方に走りはじめた
ザック
『キル動け!!!!逃げるんだ!!!』
だが体は動かない…
もぅ駄目だと諦めかけたその時!!!!!
モノブロスの背中で小さな爆弾のようなものが何個も破裂した
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