泣き出す少年・走り出した青年

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ドンッ!ドンッ!ドンッ! ブロォォォォ… ズーン… モノブロスは地面に倒れこんだ 倒れて、まだ死んでいないモノブロスにまた爆弾が炸裂した!!!!! ドンッ!ドンッ!ドンッ! ブォォォ…ブォ… モノブロスは動かなくなった キルは後ろを振りかえる そこにはファンクがいた ファンクはガンナーだった 一瞬で場の空気を読み とっさにモノブロスに対し 拡散弾を放っていたのだ 元々親父がだいぶダメージを与えていたので倒せたのであろう キル 『フ…ファンク…とぅちゃんが… とぅちゃんがぁ…うぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』 キルの叫び声が砂漠に響く ファンクは急いで親父の元に行く キルもよろけながらに駆け寄る 親父 『ファンク…ありがとな…キルを守ってくれて…グハッッッ…』 親父は血を吐き出した ザック 『親父さん!!!親父さんすいません…俺が…俺が…』 泣いてうまく喋れないザック 親父 『泣くなザック…ハンターの死に方ってのはこんなもんさ…』 ザックに優しく微笑む ファンク 『親父さん今回復薬を!!!! 死なないで下さい!!!』 ファンクは鞄をあさりまくる 親父 『ファンク…もぅいぃ…もぅ助からんさ…内臓がグチャグチャになったのがわかる…』 親父は苦笑いだ キル 『とぅちゃんは死なないよ!!!だってとぅちゃんは…』 泣いてうまく喋れない 『とぅちゃんは村一番の最ハンターだろ…?? こんなんで死なないよね?? 俺…まだ街に行ってない…!!! !約束したろ…?? …い…一緒に狩りに…い…行くって… 約束しただろ!!!!!!!!!』 キルは親父にしがみついた… 親父は頭を撫でてくれた 『キル…ごめんな…とぅちゃん約束守れそうにない…』 親父の目から涙が流れた 『ごめんな… 一緒に狩りに行くはずだったのにな… 俺が一人前にしてやるはずだったのにな… とぅちゃんを許してくれ…』 涙が止まらなかった…
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