1455人が本棚に入れています
本棚に追加
親父
『ザック…ファンク…頼む…
キルを無事に村に返してやってくれ…
俺はもうキルを守れそうになぃ…』
だんだん弱々しくなっていく声
いつも明るくて安心する声のはずなのに…
今は不安と絶望感しか与えてくれない…
親父
『キル…強く…強く生きろ
お前ならやれる…』
そう言って親父はまた頭を撫でてくれた
キル
『嘘だろ…ウソついてんだろ…
また泣いた俺を見てハナタレっていう気なんだろ…?
とぅちゃん…なぁ…とうちゃ…』
キルの頭を撫でていた手が力なく地面に落ちる
『とぅちゃん…?
おいっ!!!起きろよ…
なぁ!!!起きてよ…
起きてってば…
ハナタレでもなんでもいいから…
なんでも言うこときくから…
ウソって言えよ…!!
とう…ちゃん…
嫌だ…うわぁぁぁぁぁーーーーーーー』
最初のコメントを投稿しよう!