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その後、無事に村には帰れたがキルはずっと放心状態だった
ファンク
『キル…親父さんの火葬が始まる…来ないのか?』
親父がもうすぐ火葬される
キルは何も喋らない…
ファンク
『…来ないのならそれでいい…だが親父さんを見れるのは最後だぞ…』
ファンクはそう言って部屋を出た
キルはやはり何も喋らない
そして火葬が始まった
村の英雄が死んだのだ…
みんなが悲しんでいる
じぃ
『まさかバングがのぅ…神はなんと不運な運命を与えるんじゃ…』
じぃも肩を落としている
火葬場の前には沢山の花束が置いてある、その中央に立派な大剣オベリオンが刺さっていた
キル
『とぅちゃん…俺…』
フラフラとした足取りでキルが火葬場の前に来た…
みんながキルを見る
ザックやファンク、じぃも見つめる
キルが叫ぶ
『とぅちゃん!!!!』
大剣オベリオンにしがみつく
そして涙が溢れでる
『とぅちゃん…俺とぅちゃんを、いっぱい困らした…ワガママ沢山言った…でも、もぅワガママ言わないから…強くなるから…だから安心して寝ててね……
でも…俺が強くなったら目を覚ましてよ…一緒に狩に行こうよ…とぅちゃん!!!!とぅちゃん!!!!!!!』
泣き崩れるキル
それを見てザックがキルを抱き締めた
ザック
『キル…俺が守るから……!!
俺がお前を強くするから…!
俺がお前と狩に行くから…!
許してくれとは言わない…恨んでくれてもいぃ…だから……』
ザックは泣きながら抱き締める
じぃ
『キルよ…お前が泣いていてはバングは安心して眠れんぞ…』
じぃは言った…
じぃ
『キル…強くなれ…』
そう言ってじぃは上を向いた
キル
『ザック…!!!!ザック…!!!!
俺強くなる…ヒック…絶対負けないから…ヒックどんな事にも負けないから!!!!』
うわぁぁぁぁぁ---…!!!
キルはザックの胸の中で泣いた…
それから半年
キルはザックの家でザックのおばさんに世話をしてもらっている
キルに少し元気が戻って来ていた
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