泣き出す少年・走り出した青年

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ラッシュ 『キルまたやろうな』 手を差しのべながら爽やかな言葉でラッシュが言った キル 『クッソ…もっと練習して使いこなせるようになってやる!!』 そうキルは叫んだ 隣でラッシュは笑っている その笑顔を見てキルもつられて笑った ラッシュとキルは正反対な性格 キルは調子に乗りやすく無邪気で何も考えてないタイプ ラッシュは冷静沈着で考えてから行動するタイプ だがタイプの違う二人だからこそ引かれ合った ラッシュ 『なぁキル…お前大剣以外の武器は使わないのか??たまには変えてみたらどうだ?』 キルは黙ったままだ… 『なぁキル?聞いてるのか?』 キル 『嫌だ…俺は大剣以外は使わない…』 ラッシュも黙る しばらく沈黙が続いた ラッシュ 『そっか…お前…やっぱ親父さんと一緒の武器がいいんだな』 そう言うとキルはうなずく キル 『なんかさ…大剣を使ってるとさ、近くに親父がいる気がするんだよな… 実際いないけど、親父が横で見ていてくれる気がするんだ』 そう言って黙ってしまう 沈黙も続き そして… キル 『あれからもぅ8年もたつのか… なんかつい最近な気がするよ…』 キルはまた いつものように昔話をしだす……
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