泣き出す少年・走り出した青年

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ある朝のこと 親父がギルドのじぃちゃんと話していた 親父 『キルを街に連れて行きたいのです、マスター・・ダメでしょうか?』 親父がギルドのじぃちゃんに困った顔で聞いている じぃ 『いかにお主の頼みでもまだ小さいキルを連れて、あのネル砂漠を越えるのは危険ではないのか?』 じぃが親父に問いかけた 親父 『危険なのは分かっています、でもキルを一回街に連れていくと約束したので、危険ですが私がいれば平気かと』 折れない親父 『竜や小型モンスターの少ないルートで行きますので…お願いします長老…』 そう言って深く頭を下げた じぃ 『ふぅ…いつも世話になっているお主の頼みじゃ… だが一回きりじゃ…よぃな?』 とうとう長老がおれた 親父 『ありがとうございます』 親父はまた深々と頭を下げる それを見ていた俺は親父にかけよった
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