∴言えない∴

2/5
前へ
/75ページ
次へ
只今の時刻、深夜一時半。 私のいる場所はこの家の屋根裏。 「ほこりっぽ~い(-.-;) もう!本当にいつ来ても汚いなぁ💧」 真っ暗で狭くて。 明かりは古ぼけたランプだけ。 翠は火傷しないように注意を払い、ランプに灯りを灯した。 ホワッ…。 部屋のなかが少しだけ、オレンジ色の光で照らされた。 広い範囲を照せないため、翠はランプを持ち、足元をてらすことにした。 「まぁ…なんとか見える…かな。」 この家は古いから、階段と同じで歩くだけで、まるで誰かの悲鳴みたいな声が聞こえる。 「やだ…ママに見つかったら問答無用で殺されちゃうわ😱」 前回痛い目をみたせいか、翠は大人しく慎重に行動を計った。
/75ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加