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「健人!!おい健人!!!」
俺の呼びかけに苦しそうに目を開ける。
「ち…千秋ぃ」
口からも血が流れ出る。
「おれぇ…死ぬの…かなぁ……」
「ばかやろー!!死ぬわけねぇだろ!死なせなんかしねぇ!!」
血を抑える手に力が入る。
「…無理だっつーの……こ…こんなに…血……」
健人の血は止まることなく体育館の床を染めていく。
俺はなにも言えずただ涙をこらえるだけしかできなかった。
「お…俺はこんなの許さねぇ…千秋の正義は…俺の正義だ……だ…からそのせ…いぎを…貫き…通せ……」
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