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校門の前には、この学校の校長先生が立っており、登校してくる生徒1人1人に朝の挨拶をかけている。
いつもニコニコ顔で「おはよう」と挨拶してくれる校長先生は、生徒たちに絶大な人気を誇っていて、
優しい笑顔から発せられる穏やかな口調は、私たちに親近感を持たせてくれ又和ませてくれる。
もちろん、私も鞠亜もこの校長先生が好きだ。
校長先生に元気よく「おはようございまぁす!!」と挨拶し、校門をくぐった。
校門付近は、登校してくる生徒達で溢れかえりざわざわしていた。皆久しぶりに合う友との再開に喜び、会話に華を咲かせている。
なかなかその場から動こうとしない生徒たちに痺れをきらし、さっきから生徒たちの間で頭が見え隠れしていた生活指導の先生が、大声をあげた。
「おい全員体育館へ移動しろ~!体育館の前でクラス表を受け取ったら、自分のクラスの列に並ぶんだ!始業式を始めるからな!」
いかにも体育教師やってます!といったような出で立ちの先生に促され、皆ぞろぞろと体育館へ移動する。
皆がスナオに従っているあたり
やっぱり生活指導の先生は体育教師が適任だと思う。
鞠亜と私も生徒たちの流れに沿って体育館へと歩き出した。
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