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「やぁ!うちら、離れたよ!!」
「うそっ!私○○君と同じクラスなんだけどっ!マジ嬉しい~」
「うわ、またお前と一緒かよ!!ついてね~!!」
「んだよ、嬉しいくせに。照れんなって」
―………
体育館の入口では、すでにクラスが分かった生徒たちが、各々の喜びや不満を漏らしている声が響いていた。
仲良しだった友達と離れてしまった子、大好きな人と同じクラスになれた子、同じクラスは嫌だと嘆きながら実は一緒になれて内心喜んでる奴。
クラス発表の結果に生徒たちの反応は様々だ。
鞠「うちらまた同じクラスになれるかねぇ~。」
智「う~ん。10クラスもあるとなかなか難しいよね。」
鞠「だね。まぁ、もし違うクラスになったとしても帰りは一緒に帰ろうよ。」
智「うん!でも絶対鞠亜と同じクラスが良い~、離ればなれなんてヤだぁ」
そう言って私は鞠亜の腕に絡み付く。
鞠「ハイハイ、あたしもだから。てか、暑いから離して。」
智「良いじゃん!一緒にキセキを信じようよー!!」
そんなやり取りを交わし合い鞠亜に鬱陶(ウットウ)しがられながら、私たちはクラス表を配っている先生のもとへと近づいていった。
あと少しで先生からクラス表のプリントが手渡されようという時、背後から誰か近づいてくる音がした。
タタタタッ―――
ドンっ。
がしッッ!!
鞠・智『うわっ!!』
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