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鞠「やっぱ、知らない人ばっかりだわ。」
鞠亜の言葉に前を見渡す。中には顔を知っている人が何人か居たが、ほとんどが顔も名前も知らない人たちだった。
智「ね。友達作んないと!」
?「…あのぉ~。」
鞠・智『??』
声がして振り向くと、そこには
知らない女の子が立って居た。
茶髪で緩くパーマをかけた髪を
二つに結っているのがとても似合っていて、可愛い。
「私、雨宮響(アマミヤ ヒビキ)って言います。このクラス知り合いが全然居なくて……。良かったら、友達になってくれないかな?」
智「もちろん!!」
鞠「よろしくね!」
私たちは軽い自己紹介を交えながら話し始めた。
―――…
鞠「そっか、響ってA組だったんだ。じゃあ担任は伊藤?」
響「そうそう。人気あるよね~伊藤って!私はあんまり興味ないけど。」
鞠「あ!ダメだよ、この子の前でそんなこと言っちゃ。智草、伊藤の事だいすきだもんねぇ~。」
響「え、そうなの?」
智「うん、だって知的じゃん!!
クールっていうか、硬派っていうか…。あの誰も寄せ付けないオーラが最高!」
目を輝かせて語る私に、ニヤリと口元を歪ませながら鞠亜が見てくる。
鞠「バカは、知的な雰囲気にひかれるっていうけど、ホントだね。」
智「ちょっと!今聞き捨てならない言葉が聞こえてきたんですけどっ?!」
鞠「そのまんまの意味だけどぉ~?」
智「なにぃ~~~!!」
響はそんな私たちのやり取りを
クスクス笑いながら見てる。
私たちと響はすぐに仲良くなれた。
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