第一話 ある真夏の夜…冴

11/14
446人が本棚に入れています
本棚に追加
/178ページ
 不浄になり易い場所を綺麗に洗っていたのだ。                                       無理矢理、浴槽から上がり、冴が振り返ると浴槽の中は髪で一面、埋め尽くされていた。                                        冴は尚も真言を唱えながら、浴槽の中に心で訴えた。                                    そんなに、恨みに取り付かれていては成仏出来ないと、しかも、的外れの相手に祟ろうとしてはいけないのだから。      
/178ページ

最初のコメントを投稿しよう!