第一話 ある真夏の夜…冴

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 疲れのせいか、どんどん体が重たく感じられて、何もしたくなくなってきた。                         ここ数日、雨の日が続いている。                         冴の住んでいるマンションは、少し高台にあるのだが、土地そのものが粘土質で、かなり地下の水脈の流れが滞り易いようだ。                       冴は、このマンションに引越して来てから、時々、金縛りに会うようになっていた。
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